今でこそ、日韓の夫婦は、さほど、珍しくもないでしょう。
特に、韓国人の夫と、日本人の妻、まあ、普通にありますよね。
私が、夫と結婚したのは、1994年。
周りの知人たちからは、
「変わってるねー」
「まあ、とりあえず一回は、結婚してみないと人生語れないしね」
などと、奇異な感じで扱われました。
福岡の韓国領事館に、夫と、婚姻届けを出しに行った時も、
通常の手続きであれば、一階のカウンターで、提出すれば終わるものを、
少々待たされて、二階の領事室に呼ばれました。
フカフカのソファーに沈むように座った私たち新婚夫婦に、
領事さんが、「本当に大丈夫ですか?そんな時代になりましたか?」
と念を押したあの場面が、鮮明に思い出されます。
2002年には、日韓共同でサッカーのワールドカップが開催され、
そのすぐ後に、ヨン様ブームがやってきた。
ここで初めて、日本人が、隣の国、韓国の存在に気が付いたのではないでしょうか。
結婚当初、私を奇異な目で見た知人たちも、ヨン様のとりこになってしまって、
韓国のことを、私に聞きたがるようになりました。
その変わり身に、唖然としてしまったくらいです。
竹島問題やら、教科書問題やら、いろいろありますが、
これからも、あるんでしょう。
でも、民間の私たちは、すこぶる仲良く過ごしております。
韓国人と長く、深く付き合ってきたので、びっくりすることも、少なくなってきましたが、
文化習慣の違い、自分を表現する方法が、正反対といっていいくらい違う韓国人と日本人。
言葉の背景にある、そのような事情を知ることから、韓一融和を目指していきたいものです。
カナダラ韓国語教室
代表 藤川由美