어とか으とか여とかは、日本人にとっては、あいまいな音として、発音がとても難しいという印象があるかもしれませんね。
でも、実は、その発音の文字がないだけで、日本語でも日常でよく発音されている音です。
意識するとなかなか言えないのですが、無意識に自然に発音されています。
例えば、
어は、遠くの人を「おーい!」と呼ぶとき、自分の声が、遠くまで届くように、喉の奥の方から「おーーーい!」と言いまませんか?
その時の「お」です。
近くにいる人をちょっと乱暴に「おい!!」という時の「お」は、어ではなく오ですね。(笑)
また、人の話を聞いて、ちょっとだけびっくりした時に発せられる「あ」が混じった「おー」も어ですね。
으は、「う~気持ち悪い」とか「う~寒い」とかネガティブな形容詞が続くときの感情表現の時に、
口を横にして(イの口の形)「う~~~」言ってませんか?それです。
여は、主に男性言葉で、「ヨッ!元気?」「ヨッ!お疲れ」など、親しい間柄で軽く挨拶を交わすときの呼びかけとして用いられています。
そして、
意外と、気づかれていないのは、
そもそも日本語の「あいうえお」の発音が、とても曖昧だということです。
日本語って、あまり口をはっきり開けなくてもしゃべれる言語ですよね。
最近は、お口をイの形にしたままで、すべての日本語母音をしゃべる人、特に若い女性に遭遇することがあります。まあ、それが日本語だから伝わるものの、私としては、もっとお口を縦にしっかり開けて活舌をもらいたい感じです。
ハングルを読める初心者の方に発音のヒントにしていただきたいことがあります。
아は日本語のあより、口を大きく開けてはっきり「あ」
우は口を思いっきりとんがらせて「う」
오はアルファベットの「O」オゥ
そんな意識で練習してみてください。
先日、
韓国人の夫に 「寒いので窓を閉めて」と
私が、寝転んだ状態で、韓国語で言ったとき
寒いので→チュウニカ
のウが으になってしまい
우!!と言い直されてしまいました。
自分では、ちゃんと우といったつもりだけど
寝転んでいたので引力に負けて、口のとんがりが足りず 으になってしまったようです。(笑)
発音は、口の形さえ整えば、それなりの音が出ます。
是非、鏡を見て、口の形を確認してから、声を出してみてください。
耳で聞いただけで、同じ音を出すことは、なかなか難しいのではないでしょうか?
パッチmの発音もそうです。
口の形を整えれば、自然と連音化もできます。